キューピッドの悪戯
間違いだらけの恋心
薔薇色に染まった夜はきみの所為
媚薬はストロベリー・ホイップより甘い
迷宮路地で喜遊曲が聴こえる
きみの頬にロマンスがキッスした!

葬り方を知っている
君が吸い込んだ酸素を見届ける
優しい思い出に変貌する瞬間
夏の残滓を啜らせて
冷たいくちびるに涙を溢しても
地球が枯れた日の事
(海という名の深い水槽に沈めてあげよう神さま)

憂鬱色に輝く夜に
ピンヒールで駈けて夢想
よく冷えたまなざしの崩壊宣言
揺れる記憶、踊る物語は止まらない
楽園に堕ちたら、またキスから始めよう
絶望パーティ今宵開幕
(招待状はきみの手の甲に落とされた)

御伽噺へのチケット
I put on my heels and walk with feeling about you.(英:あなたを想いながらヒールで歩くの)
君が触れたらあまい夢の跡
噛み締めた唇に痛みはない
心臓が赤いうちに抱きしめて
優しい熱が止まらない

ネバーランド失踪
既知なるハッピーエンド
地球の破片
嘘つきと夜明かし
ありったけのさようなら
幸せな世界降伏

ブルーナイトに問う
Dreaming Sweet Bread(英:夢見る子羊の膵臓)
素直になれない君にスピカをあげる
抱き締めたら溶けてしまう君は桃色の泡
ハッピーエンドの舞台裏
娼婦の鼻唄は世界のすべてより透明

深海に溺れたピンクの光
小さな珊瑚色の爪先
餞のまなざしなんかじゃない
ラブ・ソングを歌えたなら
恋心だけ殺す
泡の群れは可愛い人に似て

お喋りな鏡が映す世界の顛末
君のくちびるから小鳥の囀り
薫り高い毒の味に酔う
奪われた時を還す方法
春が差し込んだ雪色の肌
赤い林檎がロマンスの始まり

白い心臓が刻まれた懐中時計
扉を開けて光の庭へ
愛のことばを食べたビスケット
嘘つきなハートの女王様
捕まえてそして呟いたおかえり
アリスと僕が駆けた夢

振り向いた君はシンデレラ
繰り返される円舞曲を
絨毯の上に転がる恋の足音
夢がほどける二十四時
右足の透明なラブロマンス
柔らかい夜に魔法はいらない